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朝、俺は余裕を持って学校につく。 特にそれに意味は無い。 課題は昨日の夜までには確実に終わっているし、朝早く来て日直、というわけでもない。 至って普通の生徒をしている俺には、全くもって朝早く来る理由などない。 …………やっぱり訂正、意味はある。 「あ、おはよー」 快活に挨拶をしてくる女子は、俺の席の隣に座る。 栗色の少し長めのボブカット、大きな瞳はキラキラと輝いているように見える。 そんな彼女は、学校指定のカバンを机の上に下ろし、中を漁り始める。 こんないつも通りの日常。 俺が彼女より早く来て、彼女はその次に来て、俺におはようと挨拶をする。 そのためだけに、俺は朝早く来ているのかもしれない。 と言えば、確実にこいつ惚れてんなとか言われそうだから、絶対に誰にも言わないが、 「あ、そういえば」 そしてここも朝の日課。 彼女は朝早く学校に来て、俺以外は朝練で出払っている教室での二人きりの時に、話し始めるどうでもいいような話。 「うんち味のカレーと、カレー味のウンチってどったぎいいのかな?」 だが今日はパンチがいつもの30倍くらいはデカかった。     
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