それぞれの秋

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それぞれの秋

「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫(しぎ)立つ沢の 夕暮れ」 (西行法師) もののあわれを解しない私の身にも、 しみじみとした 味わいがおのずから 感じられることだ。 鴫(沢にいる水鳥)が 飛び立つ沢の 秋の夕暮れは。 「白玉の 歯にしみとおる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり」 (若山牧水) 若山牧水は宮崎県出身。 富士山が好きで静岡県の沼津に住み43歳で亡くなる。 毎日、朝酒、昼酒、夜酒の1升を飲んでいたという。 9月に肝硬変で亡くなるが、医者はさじをなげて、 好きなだけ飲みなさいと言ったという。 その時代にはドライアイスがなかったが、 アルコール漬けのためか、3日間腐敗しなかったという。 人生を旅と酒で生きたという。 旅の歌2300首 酒の歌900首がある。 酒は常温が美味しい。 11月は新酒が出る時期 それぞれの秋を 満喫してください。 合掌
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