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サイを粉砕したワタシたちは大門横丁にある民家に泊めてもらうことになった。
UAVドローンが飛んでいる。ドローンは円盤みたいなのをイメージするが無人機全体を示す。
船も自動車も無人だったらドローンだ。
家に人がいなかったらドローンハウス。
会社に人がいなかったらドローンオフィス。
駅長にはケツから吹雪を出すってゆー能力があったのか?吹雪で列車が停止している。
グロックは千石に変装したままだから常にストレスに苛まれ、いつでもレーザー光線を発動できる。しかし、タイムスリップのし過ぎで千石であることも忘れている。
「YUI小説にあったよ」
ワタシはあんまり歴史に詳しくない。
「YUIって小説書いたっけ?」
由井正雪の乱は1651年に起きたクーデターだ。
江戸を焼き討ちにして混乱の際に城内に突入し、4代将軍徳川家綱を奪って駿府城へ逃亡するってのが囚人・由井正雪が立てた計画だが、老中の松平信綱によって駿府で包囲され未遂に終わる。
由比にある染物屋に生まれた正雪は江戸の神田に道場を開き4000人の浪人を集めた。
炬燵でグロックの話をウツラウツラとしながら聞いていた。
サイのせいで函館を侵略することに失敗した。
しかし函館市民からは救世主とされ罪を免れた。
「サイから函館を守ってくれたスーパーヒーローだありがとう」
子どもたちに言われてほっこりとした気持ちになった。
「千石さんに抱っこしてもらいなさい?」
優しげな女が5歳くらいの少年に言った。
「それって誰ですか?」
「隠さなくたっていいわよ?そりゃあブラックな会社だったら放火もしたくなるでしょ?」
「僕を犯人に仕立て上げるつもりか?」
馬鹿な女だ。レーザー光線が発動するじゃないか?
せっかく吹雪にしてクローズドサークルにしたんだ。盛大にぶっ放してくれ!
駅長や相田はそう思っていた。
もしかしたら3日殺さないと死ぬってことも忘れてるのかも?今、グロックに死なれたらボロ負けだ。この和やかな雰囲気もフェイクかも知れないんだ?なるたけこの親子は殺したくない。
悪い奴らを倒したい。
ベレッタはそう思いました。
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