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尾崎は茨城県にやって来た。妖怪探しをしていた。水戸の偕楽園でアズキアライに遭遇した。
牛久沼では河童も見た。
河童の指を拾った夜に夢枕に河童が立って秘薬を伝授した。飲ませるとどんな女でもイカすことが出来るって噂だ。
尾崎は妹を2018年の大晦日に横浜で発生したテロで失った。それ以来グロックを殺すことが生き甲斐になった。巽玲子は黒葉警察署時代の同僚だ。 しかし、尾崎が殺したグロックはそのことを忘れていた。記憶喪失だったのだろうか?
猫島殺しを捜査しているとき猫島食品がある遠野市に出張したときに刺客に拳銃で撃たれた。
生死の境を彷徨ったが手術に成功した。
蘇った巽玲子は医療ミスで亡くなった時田玲子に憑依されてしまった。
そして今日は真壁町に来ていた。
狐が現れるって噂だ。農民に殺された復讐からその農民に化けて殺戮を繰り返すらしい。
城跡にやって来た。鹿島神社ってのが敷地内にある。近くにはキノコ山ってゆーお菓子に出てきそうな小高い丘がある。バリバリバリとマシンガンの唸る音がした。
「いけねー殺しちまった」
サングラスを掛けたデブがUZIサブマシンガンを下ろして嘆いた。サングラスには『菊川真知子を殺しました。10ポイントDOWN』とある。
ゲームのルールは至って簡単だ。
1年間で殺害した人間が少なかった者が優勝だ。参加者は無数にいる。また殺しちゃいけない人間を殺すとPOINTが減るシステムになっている。
POINTに応じた武器が手に入る。
武器はコンビニで売っている。
POINTを増やすには殺してもいい人間を殺せばいいが、武器欲しさに大量に殺すとそれだけランクも下がってしまうので注意が必要だ。
鳥居の近くで血塗れになっている上野樹里に似た女性が菊川真知子らしい。
もしかしたら奴が狐かも知れない。
真壁城は戦国時代、真壁氏の拠点になった。
真壁久幹(1522ー1589)は小田氏、佐竹氏、北条氏らとシノギを削る。
佐竹氏に与し相模の北条と関東の覇権を巡って争った。当初は小田氏治に仕えていたが、1548年に離反し1561年には佐竹義昭と同盟を結び、小田に牙を剥いた。1569年の手這坂の戦いでは小田軍に大打撃を与えて小田城を攻略した。
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