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参 君に恋をした 4000
函館駅から徒歩3分のとこにある。中華風居酒屋に入って夕食にした。
「駅長、ここのイカスミ餃子メッチャうまいな?」
「グロックはよく食べるな?」
「ウン、食欲も旺盛だが性欲も旺盛だ」
「そりゃあ結構なことだ」
相田はここには来ていない。
函館駅の地下に基地を造るのに大忙しだ。
赤提灯が風に揺れている。
手羽先もナカナカ美味い。タレがコクがあって美味い。そのとき、駅長のスマホが鳴った。
何やら物々しい感じだ。
「何だと!?そりゃあ本当か?」
興奮のあまりに駅長が立ち上がった。
「どうしたんだ?」
「函館駅前にサイが現れました!」
店を出ると地獄絵図が広がっていた。鋭いツノでサイが通行人を次々に刺している。バイクがサイに踏み潰されてメチャメチャになっている。
ギャアギャア!キャァァッ!ウワァァァッ!!
このままだと函館駅があぶない!
「アレもアンタの仕業か?」
駅長に疑われた。
「ヒドイなぁ?いくら俺でもサイを手懐けるのは無理だよ?女だったらまだしも」
どこで手に入れたのか?カラシニコフライフルを相田がサイへとぶっ放している。
「ウォリャアッ!」
日本刀の腕は確かだが銃の腕はイマイチのようだ。俺は目からレーザー光線を放ってサイを粉砕した。
「グロック!もう少し早く来てよ?死ぬところだったじゃない?」
相田が気色悪いオカマなトーンで言った。
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