295人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
彼は、多田井桔平君と言った。十八歳で、同じ年。好きなミステリー作家の作品の話で盛り上がった。犯人の話、トリックの話、好きな作品のどの場所が好きか、とか。沢山おしゃべりした。とても楽しくて、あっという間に時間が過ぎた。
もう帰る時間だから、と言って彼は帰って行った。
私の淹れたロイヤルミルクティー、また、飲みに来てくれると約束してくれた。
また、会えるんだ。
心の奥が、きゅっと温かくて、嬉しい気持ちになった。
桔平君に、また、早く会えるといいな。
最初のコメントを投稿しよう!