#2 店

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 彼は、多田井桔平君と言った。十八歳で、同じ年。好きなミステリー作家の作品の話で盛り上がった。犯人の話、トリックの話、好きな作品のどの場所が好きか、とか。沢山おしゃべりした。とても楽しくて、あっという間に時間が過ぎた。  もう帰る時間だから、と言って彼は帰って行った。  私の淹れたロイヤルミルクティー、また、飲みに来てくれると約束してくれた。  また、会えるんだ。  心の奥が、きゅっと温かくて、嬉しい気持ちになった。  桔平君に、また、早く会えるといいな。
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