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いよいよ、今日この日。運命の日がやって来た。桔平君の、試験の日。
頑張って、桔平君! 私は今日も神様にお祈りした。
それより・・・・お守り、もう開けたかな。ちょっとロコツすぎたかな・・・・。私が桔平君が好きだって、大切だって想ってること、気づかれちゃったかな・・・・?
どう思われただろう。嫌がられたりしていないか、心配になる。
でも、それよりも、リラックスしてもらえる方を優先させたかった。桔平君、何時も私のお茶を飲んで勉強している時、凄く集中して頑張っていたんだもの。
好きな香りは、心を落ち着けるの。
試験って、本当に緊張するし、本番の舞台なんかと一緒で、実力以上の力は発揮できないから、せめて心をほぐしてあげたかった。傍でお茶を淹れて上げれたらいいけど、そういうワケにはいかないもんね。
あ、もう時間だ。試験始まった!
桔平君はきっと今、真剣にテスト問題と向かい合ってる筈。
あのお守りがあれば、きっとリラックスできるわ。大丈夫。私も信じてる。
頑張れ!
神様。どうか、桔平君の頑張りが実を結びますように。
次に会える時、素敵な結果が聞けますように――
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