#15 告

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 今日は試験の合格発表日。  合格発表の結果、僕は、努力の甲斐あって、見事合格を果たせた。  自分の番号を見つけた時、天にも昇る気持ちになった。  陽菜ちゃんのお守りのおかげで、合格できたんだと、あの日の事を思い出す。  彼女のお守りを開けた時、ロイヤルミルクティーの隠し味――蜂蜜と花のブレンドの匂いがした。僕が好きになった、甘い、スウィートハニーと薔薇の香りをブレンドさせた匂い。  緊張していた僕の心を、陽菜ちゃんの想いが溶かしてくれた。おかげで、試験に実力が発揮でき、合格することができたんだ。  全部、陽菜ちゃんのおかげだ。僕がこうして強くなれたのも、こんな気持ちでこの日を迎え、結果を出せたのも、全部君との出会いがあったから。  君がいてくれたから、今の僕がいるんだ。  僕は、切りたての髪を整え、雑誌のモデルの見様見真似で買ってみた、新しい服に袖を通した。眼鏡もやめて、コンタクトにした。  鏡を見ると、何時もダサイと思っていた自分はそこに無く、それなりに見える僕の姿が映っていた。オシャレに気を使った事もなかったけれど、これからは好きな女の子にカッコよく見て欲しいって思う。
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