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今日は、桔平君の受験の合格発表の日。もうすぐ、彼が来る。
どんな結果になっても、もう決めてるの。私、桔平君に告白する。この気持ち、伝える!
絶対大丈夫よ。だって、あんなに頑張ったんだもの。
きっと、素敵な結果を聞かせに来てくれると、信じてる。
美味しいお茶を淹れようと思って、用意もしておいた。お祝いのケーキも、焼いておいた。
万が一・・・・もしもの事があっても、このケーキなら、傷ついた心を癒してくれるわ。
それに、可愛くオシャレもした。どんどん素敵になる桔平君につり合いが取れるように、頑張るの。何時もの三つ編みじゃなくて、髪を下してセットしてみた。まあまあそれなりになったとは思う。
オシャレの為の服なんて全然持ってないから、頑張って買ってみた。変じゃないかな、心配。お父さんは大丈夫って言ってくれたけど・・・・不安だわ。
カラン カラン
ドアベルの音がして、桔平君が入ってきた。
えっ・・・・桔平君・・・・?
驚いて、息をのんだ。まるで雑誌のモデルみたいにカッコイイ!
何時もの眼鏡の優しいおっとりとした姿じゃなくて、服装もオシャレで、髪も短くしてコンタクトにしてる。
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