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今までの桔平君と、全然違う!
えっ、何でっ? どうしよう・・・・この人に告白しようとしてたのに・・・・私、ちゃんとできるの?
「久しぶり」
桔平君が笑った。ドキン――心臓が跳ねる。
再び動揺が襲う。
えっ、何で、どうして、と。
どうして、そんな急にカッコよくなっちゃったの・・・・?
ドキドキしてると、桔平君が中央カウンターまでやって来た。
「陽菜ちゃん・・・・あの・・・・僕、合格したよ!」
「えっ・・・・ごう・・・・かく・・・・?」
「うん。沢山応援してくれてありがとう! 無事、東大に合格できたんだ! お守り・・・・本当にありがとう。合格できたのは、陽菜ちゃんのおかげだよ」
「本当・・・・っ?」
「ああ、本当だよ」
「良かった・・・・良かったね!! 桔平君、おめでとう!!」
嬉しくて、大声でおめでとうを言った後に、思わず涙が零れた。
こんなにひたむきに、自分の決めた目標に向かって頑張る人、見た事無い。
それを、たった一人の力でやり遂げるなんて。
夢を、本当にその手に掴んで、一歩、確実に踏み出して、実現させちゃうなんて。
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