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父さんの注文、かなり厳しいんだよね…」
悦子は腹を抱えて笑い始めた。
「いつものことじゃないっ!
でも創造君を悩ませるなんて、それって凄いものなのね。
聞いていたけど、私にはよくわからなかったもの…」
「仕方ないよ。
専門用語だらけの新しいものだから。
でもオレも、ガイ君たちのおかげで新しい知識を得たからね。
オレとしても更にやり甲斐が沸いてきたんだよ!」
ガイとはガイ・サラントという15才の若者で、
この星に住む大天使サーラの息子である。
ガイは15年前、宇宙船に乗ってどこかの星からこの星
メイキュールに飛ばされてきたのだ。
サーラはガイの育ての親で、ガイを溺愛している。
ガイはひょんなことから功太と出会い、
功太を父と慕い、功太の家に居候しているのだ。
「うわぁー!
凄いわぁーっ!!」
悦子は感動した様で、その両眼を輝かせた。
「穴だらけだわっ!!」
「それを喜ばないでよ…
美的センスゼロのオレだってあまり好んでいないんだから…」
「でも必要があるからよねっ!」
「そう。
この異空間でも宇宙空間と似ていて、
気の流れを止めると時間が経ってしまうんだよね。
時間を止めたい場合は、壁の30パーセント以上の穴を開けておかないと、
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