もてなし合戦

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もてなし合戦

出来ればずっとキメ顔していて欲しい・・・と思うみどり。 キメ顔と普段顔を交えて会話する新崎先生を見て思う。 多分自宅では普段顔のままなのだろう、そして仕事の時には常にキメ顔?などと勝手に想像しクスリと笑うみどり。 どうしましたか? と聞く顔は普段顔? みどりは一応会社の代表をしていたが、顔写真が載る事は無く、インタビューを受ける時も顔写真を使わずみどりの描いた画像を使う。 みどりの仕事であるイラストを好むユーザーの年齢層が広く、ファンの夢を奪わないようにしたいと思う気持ちからそうしている。 みどりにはキメ顔は基本的に無い。 顔に出やすいと言われるほうだ。 場所は昼食のためにホテルのレストランへ移る。 みどりはみどりなりに自分の仕事に自信を持っていたのだが、 新崎先生と会う回数が増える毎にみどりの規模の小ささを思い知らされる。 3LDKの仕事場兼自宅のマンションを持っているみどり。 イラストの人気が上がって来て、個人サイトにいくつも請け負った仕事のポートフォリオが増えるみどり。 新崎先生は すばらしいね、凄いよ! と言い返すけれど、 新崎先生は、都心に有る景色の綺麗なタワーマンションの3分の1を所持するオーナーで、 最近失敗して3千万の粗利を落としちゃってね・・・と苦笑いをするが、落とした粗利は全体の1%程度のダメージでしかなかったりする。 悔しい・・・なんてみじめな気持ちだろう・・・。 もっともっと頑張らなくては・・・と思うも、どんなに頑張っても到底勝てるレベルではない。 悔しいせめて今日こそ食事代などの支払いは全部私がしてみせる・・・ と意気込むも、 店員は 新崎先生がお仕事関係の会食の時は全て掛払いとなっているらしく相手にしてくれない。 新崎先生は、頑張る女性を更にレベルアップさせるための手伝いが大好きだ と、例のキメ顔で言う。 一人で何でもやってやる! と思っていては仕事は出来ないのだが、ビジネスパートナーやお客さんを大切にし、協力し合っての仕事が仕事というものなのだが、 新崎先生に言われると悔しくてたまらない。 私はマイペースに今のままでやるのが好きなの・・・ そういうと、またキメ顔で そういう気付きの有るところや自分のポリシーを持ったところも良いね、素敵だよ と・・・ く・や・し・いー!
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