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ジンとライムジュースを用意すると
テヨンは赤いシャツの袖を捲った。
雪のように白い手首が覗き
僕の目を――いや辺りの客みんなの目を釘付けにする。
が――テヨンはそんなのお構いなし。
目分量で材料を注ぎ込むと
肩のあたりでリズミカルにシェーカーを振り始めた。
セクシーな長い指。
伏し目がちの睫毛とその物憂げな瞳。
赤いシャツと揃いの赤い唇は
事の最中のように。
(うわぁ……)
半開きになったまま
リズムに合わせて浅く呼吸を繰り返す。
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