第3章

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大声を上げながら 内側からガンガン扉を叩くも。 古い引き戸はびくともしない。 ただ薄汚い体育倉庫に もうもうと埃を立てるだけだった。 「まいったな……」 かといって大人しくこんなところで 生徒たちの慰み者になるなんてまっぴらごめんだ。 僕はざっくり言っても好みの男意外に 身体を許したことはない。 「あーー!!もうっ!!」 もうあと5分、10分で奴らは現れるだろう。 自棄を起こして 詰まれたマットの上に身を投げた。 その時だった。
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