××歩道橋

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××歩道橋

それは、深夜0時過ぎ。 同僚数名と居酒屋で盛り上がり、気が付くと終電はなくなり、通りにはタクシーも車すらも走っていなかった。 他の奴らは電話でタクシーを呼んで帰ったが、俺は次の日会社も休みだったし、歩いて帰れない距離でもない。 ついでに少し酔いでも覚まそうと、歩いて帰る事にした。 片側三車線の大通り、街灯だけが灯る寂しい道をただただ真っ直ぐ歩く。 昼間とは違い、車の数も少なく、人とすれ違う事はない。 しばらく歩くと、前方に大きな歩道橋が見えてくる。 その歩道橋は少し歩けば横断歩道がある。 だから、わざわざその歩道橋を上る人間は少ない。 それに、かなり老朽化も進み、階段も手すりも錆びている。 鉄板に開いた穴からは、下の地面が見えるほどだ。
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