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皿洗いを済ませて居間に戻ると、吉野が座ったまま寝ていた。
彼を起こさないように、その横にある自分の荷物を取って帰ろうとしたら、いきなりガッと足首を掴まれた。
「うわっ!」
前のめりに倒れたが、とっさに畳に手をついて体を支える。
「あっぶな……ちょっと、何する……!」
文句を言い終わる前に、後ろから羽交い締めにされた――いや、抱きしめられた。彼の息が首筋にかかり、体が硬直する。
「な、なに……」
ひきつった問いかけは、次の瞬間起こった事態のせいで喉の奥に引っ込んだ。
「ひっ……!」
脇の下から伸びてきた彼の手が、俺の胸をわし掴んで揉みだしたのだ。
な、何やってんだこの人!
咎めたいが、あまりのことにアワアワして何も言えない。
俺と同じの大きさの節ばった手が、胸筋を下から持ち上げるように揉みしだいてくるこの状況に、脳の情報処理が追いつかない。
そうこうするうちに彼の指が乳首に触れた。
シャツ越しに先端を撫でさすり、プニッと押され、親指と人差し指で摘ままれてグリグリと捏ねられ、挙句引っ張られて、我慢の限界がきたところで、やっと声が出た。
「ン……ぐ、や、やめてくださいっ!」
「おまえメイドだろ。俺の面倒みてくれるんだろ?」
耳朶にふぅっと息を吹きかけられた。ゾクゾクしながら身をよじる。
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