嫉妬狂い

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大卒の私を差し置いて？
たかが高卒に仕事を任せる？
ありえない……

仕事中も、デートをしていても、家に帰ってからも、彼女の美人とは言えない平凡な顔に、嫌味な声がアタマに響く。

それから数ヶ月、なるべく事務所に行かないようにしていても、彼女の評判は良くなるばかり。更にはお中元での売上も新人ではトップ。
たまにフロアに顔を出しても、みんなと上手くやり取りし、売り場を回って何かを集め、その場で集計したりしながら、納品などのチェックもこなしている。

「教えてないのに……」

秋の終わりに、ひどく疲れたと帰宅しようとしていた所を、付き合っていた男性に呼び止められ、誰もいない休憩室で「別れてくれ」と突然切り出された。