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母さんがしてきた説明はこうだ。
腐がみたい!
でも、今いるうちの生徒じゃ足りない!
ならうちの息子は?
よし転校させよう。
けど、律姫さんは何も話さなかったのよねぇ。
後でボコろう...
まぁ、こんな感じ。
父さんガチで可哀想だな
仕事忙しかっただろうに...
母さん怒ると怖いからなぁー
母さんの説明はこんなんじゃなかった。
腐り過ぎてて、世界腐女子、腐男子会会長だから。
そりゃあ喋るのは止まらなくなるんだろうなぁ。
父さんもこんなこと説明したくないだろーに。
こうなった母さんは止められないからほっとくけどね。めんどくさいし。
あ、俺もほんの少しなら腐に理解はあるし、たまに読んだりする。母さんがあれだからな。
小さい頃から読み聞かされていたのが、BL改正版おとぎ話だし、腐ったものは嫌いではない。
もう腐男子とも言えるだろーけど、母さんみたくなりたくないからあんまり言わない。
まぁ、一つだけ言えるのは、父さんドンマイってことだけ。
「はぁ、母さんのやりたいことは何となく分かった。」
「さすが私の息子ね。生まれる前から調k...教育してきたかいがあったわ。」
生まれる前からかよ
どうでもいっか。考えることもめんどくさくなってきた。
「とりあえず、これ。」
これ、と言って渡されたのは制服、あといつの間にか撮ったのか、顔写真入りのカードを渡された。
「あと、鬘とカラコン、絶対に外すんじゃないわよ。あんたの場合何が起きるかわからないんだから。」
「...そんなめんどくせぇことしねぇよ。」
「そ、じゃあ行ってきなさい。」
「ん、行ってきます。」
こうして俺のめんどくさい学園生活が始まるのだった。めでたしめでたし。
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