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既に手柄がどうのこうのと言っている場合ではない。
今のところ攻勢である日本が守勢に回る前に、水切り爆撃への対策を練っておきたいのだ。
(手柄などそっくりくれてやる。
その代わり、石にかじりついてでも御偉方を説き伏せてくれ堀尾参謀)
心の中で立原参謀。
それを知ってか知らずか堀尾は真顔のまま口を開く。
「私に任せておけ。
命に代えても御偉方の目を覚ましてみせる」
ニヤリと笑いもせずに堀尾。
そしてそれから2時間後。
堀尾を乗せたサイパン島経由の飛行艇は、ラバウル沖から悠々と飛び立って行くのであった。
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