意外と寂しがり屋なんだからね!

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意外と寂しがり屋なんだからね!

今日からか。薔薇色になるのかな。いろんな意味で。 ガチャ 「おっはよー」 朝から元気だな。同室者の平秋くんは。 『んー、おはよー』 そういながら両手を広げた秋くんの隣を横切る。 今何時なんだ。8時? 『そろそろ食堂、行ったほうがいいんじゃない?』 「うん、そうだね。行こうか。」 ガチャ て、あれ?置いてかれた? え?わざわざ部屋のドア開けるほど熱烈にモーニングコールをくれたのに てか、あれハグ?ハグの合図だったの?気づかなかった。 え?ドユコト? 急いで追いかけよう。初日から一人は嫌だ。 ガチャ 『あ』 いた。ドアのすぐ横に。ニコニコして立っている。 「どうしたの?遅かったね」 キョトンとした顔で言った。 あ、ドアの外で待っててくれたのか。 てか、それ結構普通じゃね?心配して損した。 『なんでもねえよ、早く行こうぜ』 「あぁ」 秋は一言で表すと腹黒平凡だ。 それと、ちょっぴり天然。 俺より背が低くて165ぐらいだ。 まぁ、笑えばそれなりに可愛い。 そんな感じ。 でも性格はいいとは言えないけど。 「着いたぞ」 秋は中等部の時もこの学園だったので校舎の中は大体知っているようだ。 『立派な扉だな』 それはもう、おとぎ話に出てくるような木で作られた豪勢な扉だ。 これは結構いいな 「そうかな?じゃあ入ろっか」
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