14 過ちの代償

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ーホテルの駐車場まで、何も話さずに私は手をひかれたまま広と早足で歩いた。 私は少し息が上がるくらいだった。 勝手なこと言って、広はどう思っただろう。 「広」 「満」 二人で声が合わさる。 広が振り向いてくれて、二人で顔を見合わせて苦笑い。 「ありがとう」 広がそう言ってくれて、驚いた。 「満が話してくれて、良かった」 「勝手なこと言ってごめんね」 「いや…出口なくさ迷い続ける苦しさから解放された気分だ」 広がそう言ってくれた。 「あの二人だって、救われたはずだ」 広にそう言われて、私はゆっくり彼の側に寄り、静かに彼の胸に頭を埋める。 「ねぇ…ずっと一緒に居ようね」 小さな声でそう話すと、広は私の顔をグッと持って上げた。 ビックリして、目を見開いた。
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