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「7日間仕事をしたら俺はどうなる?」
「もちろん出て行ってもらうよ。ここに住みたいとか言わないでね」
「どうしてだ?男子禁制じゃないんだろう?」
「信用できないから」
彼女はもっともな理由を言った。
「信用を得るにはどうしたらいい?」
「は?」
「アリー君、何を企んでるのかなー?」
二人は怪しげに彼を見る。
それ自体は彼の予想通りだ。
「素性を言えない人をグループに入れるわけないでしょ。言わなくていいと言ったけど、仲間に入れる場合は別だから。ここにいる人はどんなに辛くてもみんな喋ってもらってるよ」
「話す途中で吐く人とかいるもんねー」
「そう。嫌な過去ほど相手の本心を見極めるのに都合がいいんだよね」
なるほどと彼は思った。
とても理にかなっている。
これでは適当な嘘を作り上げても見破られるだろう。
しかし、魔法使いの国から来たなどと言うわけにはいかない。証明できないのではなく、脅威とみなされて殺される危険があるからだ。あの銃という武器を使われたら勝ち目がない。ハッタリを利かせてより大きな力があると思わせることも考えたが、それもいずれ見破られる。殺されなくても亡者を回避して物資を回収するための奴隷として扱われるかもしれない。
「素性はちょっと話せないな」
「なら諦めて」
「もしも物資を多く調達して差し出したら信用してもらえるか?」
彼は食い下がった。
他のグループがここより良い状態ならそちらへ行く気だが、まだ不明だからだ。
「その場合は単なる取引。同等の物資か労働で返すけど、仲間には入れない。ああ、私たちの誰かと寝たいってこと?それも報酬としてありだよ」
「うひゃー。アリー君は誰が目当てなの?まさか私とか?」
「違う」
彼は奇妙な誤解を訂正した。
そして別の問題に気づいた。
「なあ、他のグループは俺を仲間に入れると思うか?物資をたくさん持っていたとして」
「たぶん無理。差別するわけじゃないけど、外国人のあなたは余計に難しいと思う」
「そうか。難しいのか……」
彼は弱った。
物資を手に入れればどのグループにも歓迎されると思ったが違うらしい。
この世界に来る前は容姿の問題も考慮していなかった。
想定外のことばかりで何一つ思いどおりになっていない。
あの上級悪魔が笑っているところが目に浮かんだ。
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