2#『バードランド』の造成予定地

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 「『バードランド』って、何じゃらほい?」  ハクチョウのブルンガはカラスのワンダフに、 自ら考えている『バードランド』の概要を事細やかに話した。  「ぷ~~っ!!かははははは!!」  カラスのワンダフは、お腹を抱えて笑い転げた。  「な、何が可笑しいんだよ?!それを造るのが、俺の魔法修行の最終試練なんだよ?!」  「『魔法』がどうのこうのだってれ!そうだよ!そんなの、どっかの廃虚に造れよ!!この世の中、誰も知らない湖とか山林とか人間の手のかかったのはこの辺じゃ、何にもねーよ!!」  余りにもカラスに馬鹿にされ、ハクチョウのブルンガは不愉快になった。  「そうだよ!!廃虚だ廃虚!!廃虚なら、この世にはゴマンとあるぜぇ!!  例えば、遊園地の廃虚ってどーだ?!  丁度、『死骸』にはお似合いの・・・」  「カラスさん!!ヒントをありがとう!!」  「はあ?」  「よし!!『バードランド』は、廃虚の遊園地を大改造してやるぜぇ?!」  ハクチョウのブルンガは、目を爛々と輝かせて言った。  「ちょ・・・ちょっと正気か?!  廃虚の遊園地を大改造って・・・?!」  「そう慌てなさんな、カラスさん。  要は、その廃虚の遊園地を『楽園』にする訳ね。  計画と概要は出来た!!ありがとう!!カラスさん!!」  ハクチョウのブルンガは白い大きな翼を拡げると、空の向こうへ飛んでいくのを、カラスのワンダフは見詰めながら呟いた。  「なにこいつ。奇特な奴が居るもんだ。かははははは!!」  ・・・・・・  「あれっ・・・ここは・・・?!」  ハクチョウのブルンガは、山奥に観覧車やメリーゴーランド、ジェットコースター等が錆びて朽ち果て、表面が蔦で覆い尽くされた、廃虚の遊園地を見付けた。  ここは、バブル時代のリゾート法にのっとったテーマパークとして開業したが、ここで大事故が起きて死者が出てからというものの、客足の減少でオーナーの失踪もあり閉園したという、曰く付きの遊園地だった。  「すげえ・・・!!この廃虚の遊園地に凄まじい妖気が発してるぜ!!  正しく『死に行く鳥たちのバードランド』建立予定地に相応しい!!」  ブルンガは、空から廃虚の遊園地を見回りして、構想を練っていた。  「この廃虚を『バードランド』にするなら、
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