第2章 あおい

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カランカラン「いらしゃいませ、あら、あおいちゃん平日にめずらしいね」。 「今日は渡し物があって、昨日拾ってもらった本私のではなかったんです。」 「そうなの?それはわたしこそごめんなさい。」と店長は言いながら紅茶を出してくれた。私は紅茶を飲みながら同じ作者の同じ本を読んでいた事、しおりが違う物であったことを店長に話した。 「そんな偶然あるのね。誰の忘れ物かしら?分かったらあおいちゃんに教えるわね。」と言ってくれた。偶然同じ場所で同じ作者の同じ本を読むことはあるのだろう?こんな話を後日同期二人にランチをしながら話してみた。一人はそれが運命の人だよと言ってかyぴきゃぴしていたが、一人はおっさんかおばさんが持ち主っいう落ちだねと間反対のことを言われ笑いが止まらないランチタイムだった。その夜お風呂に入りながら、カフェで1が月に一度か二度会う男性のことを思い浮かべた。カフェひまわりに通い始めてからたまに会う同じぐらいの男性は、いつもコーヒーを飲みながら本を読んでいて集中して読んでいる姿がかっこいい。カフェで会えたらラッキーな日と思うほどには気になっている。誰にもこの話をしたことはない。確か本を間違えた日も彼は来ていた。あの人が本の持ち主だったら、なんて考えてみた。お昼の同期の運命の人が頭に残っていたからかもしれない。でもそんなわけないなと思いお風呂から上がる。さっき高校の友だちから結婚式の招待状が来ていたから焦ってそんな妄想をしたのかもしてないと笑えてきた。
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