KARAS

『もっと、強くなれ』

□大きな屋敷の中。
その頃。書斎の部屋。本棚にぎっしりと本が収められている。

保泉が、デスクに座って誰かと携帯電話で話をしている。

「えぇ 作業場さえ見つけてくだされば、いつでも、あなたのご期待に、お応えしますよ」

保泉が、電話を切ると部屋の扉が開き死神の女性が、お盆に載せて飲み物を運んで、部屋に入って来た。

死神の女性が、コップを机の上に置くと保泉が死神の女性の手を握る。

「今度の客は、目が綺麗なカラスをお望みだそうだ。探して来てくれるね？」

「えぇ、あなたのためなら、何でもするわ」

□3日目の夜。
学校帰りの女子高校生達が、歩道を歩いている。

ある交差点で、友達と別れ1人で駅に向かって、歩いている女子高生。

当たりが、だいぶん暗くなり公園の近く間で、来るとスグそこから、駅の灯りが見えだし女子高生が、カバンから携帯を取り出しメールを打ち出した。

「今から帰るね」と、母親に送り終えると突然、女子高生の口を塞がれ真っ暗な公園の中に、引き込まれていった。

女子高生は、目を大きく開き口を手で、塞がれている。

「うううっ」

死神の女性は、怯える女子高生の目をまじまじと見て。

「あなたの目・・・綺麗ねー」