『金髪王子』

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『金髪王子』

世界中が、戦争のまっ最中に死の匂いに覆われ沢山の死神が突如あらわらた。 その中の日本に、降り立った人間と変わらない姿をした1人の死神が、大きく鼻から空気を吸い込み息を吐きながら言った。 「ヤバイぐらいに、食欲をそそられるっ、この死の匂い」 それから、死神は死にゆく人間の(アーム)を、吸い取ってゆく。 「しかも、アーム食い放題。まるで天国だぜえ・・・ここは」 そして、死神が人間のアームを吸い尽くす頃には、戦争は終わりその日から、死神が日本に住みついた。 □50年後 時代が変わり、死神と人間が恋に落ちる者が現れ、愛し合い新しい命が生まれ始めた。 それを、受け入れられない人間達は忌み嫌い、死神と人間の間に生まれた子供を『カラス』と呼ぶ。 白いトレーナーに、付いたフードを被り、返り血が付いた白い仮面から除く真っ黒い目。 その周りに、無数の死体の山。その上に立ち死体に、刺さった鎌を引き抜く謎の人物。 謎の人物に、背を向け怯えながら大事そうに、何かをかばうように抱え込む死神の男性。 容赦なく謎の人物は、死神の男性の首を切り落とした。
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