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栗田は、女子の言葉を気にもとめず、軽くあしらい隣にいる蓮輝を見る。
「自己紹介してくれるか?」
蓮輝は、真正面を向き一言で終わらせた。
「鈴達 蓮輝以上」
生徒達と栗田は、あっけない自己紹介にポカンと驚いた顔をして蓮輝を見ている。
栗田は、困った顔をしながら蓮輝に聞くが、あっさりとした答えが返ってきた。
「ホントに・・・それだけかぁ・・・?」
「はいっ」
その時、一番後ろの席に座っている問題児の男子「立川 つがる(人間)」が、手を高く上にあげ。
「はーい先生ー、転校生に質問してもいいですかぁー?」
栗田は、言葉に出にせず「どうする?」とゆうような顔をして、蓮輝の顔を見た。
すると、蓮輝は栗田の顔を見て察する。
「どぉぞっ」
栗田が、つがるに余計な事を言わないかハラハラしながらクギを刺す。
「だそーだぁ・・・くだらない質問はするなよっ、立川・・・」
つがるは、そんな事を言われたからと言って聞くわけもなく、あんのじょう栗田の言葉を無視した。
「カラスですかぁー?」
(言ってるそばからぁ・・・。はぁっ)
栗田は、呆れて物も言えない。
それに対して、蓮輝はつがるを見て上から目線で言う。
「そーだけど、それがなんだってゆーんだ?」
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