39人が本棚に入れています
本棚に追加
□隣のクラス。
休み時間に、男子と女子が蓮輝の話で盛り上がっていた。
「金髪のカラスが、隣のクラスに転校して来たらしーぞぉ」
「しかも、ちょーイケメンだって・・・」
「えー、ホント!後で見に行こう」
席に座って「梅田 大毅(人間)」が、その話を聞きニヤニヤしながら後ろを振り返る。
「白王子の時代、これまでかもなぁー」
大毅の後ろの席に座る白髪の髪の毛をし、まつ毛が長く中性顔の「黒山 光(カラス)」が、本を読んでいた。
光は、大毅にニッコリと余裕げに笑って言った。
「いいんじゃない。僕は喜んでゆずるさぁー」
(正直、そんな事どうでもいい。その転校生が、問題さえ起こさなかったら)
光が、笑うと女子達が騒ぎだす。
「ねぇー今、白王子笑ったー」
「笑顔まで、マジ王子!」
大毅が、苦笑いする。
(コイツの時代は、終わりそーねぇなぁ・・・何かムカつく)
□誰もいない昇降口の前。
休み時間に、つがると友達2人が、蓮輝を呼び出し壁側に追い込みまわりを囲んだ。
朝の蓮輝の態度が、気に入らなかったつがると友達。
「・・・オマエ、朝のアレは何なんだよぉ?」
「お前さぁー、生意気なんだよ。カラスのくせに・・・」
(こいつらみてえーなヤツ見てると、反吐が出る)
最初のコメントを投稿しよう!