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そして今日もオヤジに抱かれる
「名前はなんて言うのかな?」
「・・・・・・・」
「名前が無いわけじゃないだろ?言いたくない?照れているのかな?」
だいたいのやつらは名前を聞いてくるけど、何故名前が知りたいのか俺には理解ができない。
名前なんて、あったら呼ぶのに便利なだけの物だろう。
俺の中では、大勢の中で個人を特定する為の物だと言うような意味合いでしかないと思っている。
俺の思っている名前に対する意味合いが間違っていないとすれば、こんな、二人きりの場所では、名前なんて知る意味が無いと思うのだが・・・
「照れちゃって、無口な君も可愛いよ。」
決して照れているわけではないのだが、そう思っているのならそう思わせておこう。
名前も言わずにすむし。
名前に特別な思い入れがあるわけではないが、このオヤジに名前を呼ばれたいとは微塵にも思わない。
「おじさん、あんまり見ないで、恥ずかしいよ・・・」
「かわいいねぇ、どこが気持ちいいかな?言ってごらん、上手に言えたら気持ちよくしてあげるよ。」
「んとねぇ・・・乳首、僕、乳首すごく感じちゃうの。」
「乳首かぁ、指でこうやって触られるのが好き?」
そう言いながら、指のはらで押したり、つまんだり、爪で軽く引っかいたりしてくる
「あぁ、ん、・・・あ、それも気持ちいけど・・・」
「ん?気持ちいけど?どうして欲しいの?」
「ん・・・舐めたり、吸ったり、あと・・・噛んだりとか・・・してほしい・・・」
こんな事を言うのもだいぶ慣れた。
こういう風に言えば大抵のやつは喜んで乳首に吸い付いてくる。
ここでする行為自体は嫌いじゃない。
と言うか、嫌いにならないようにしている。
相手がオヤジだという事を除けば、この行為だって楽しめる。
何も考えず、ただ快楽だけを追っていればいい。
そうでもしないと、こんな場所で、こんな屈辱的な事をさせられていて、それでも生きていこうと思えなくなる。
たまに、なんの準備も無しに、いきなり後ろに入れてくるやつもいるが、こうやってどこが気持ちいか聞いてくるやつなら、この行為もそんなに悪い物ではない、と思いたい。
今日のこいつはねちっこくてじれったいが・・・
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