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「…そんなことはないさ…」
私は言った。
「…そんなことがないなら、葉門の陰から出て来て、姿を現しなさい…コソコソ隠れているのは、お姉さんらしくないわよ…」
藤原綾乃が私を挑発する。
「…それとも、その幼児体型の短い手足を私の前に晒すのは、恥ずかしい…お姉さん…」
「…幼児体型の短い手足を晒すのが、恥ずかしい、だと…」
私は怒る。
「…全然、恥ずかしくなんてないさ…」
言いながら、私は葉門の陰から、抜け出した。
その私、めがけて、藤原綾乃は宙を飛んだ…
<続く>
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