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180㎝の周貴臣は、160㎝の藤原綾乃のカラダを簡単に、受け止める。
あまりにも、想定外だったのか、周貴臣の胸に飛び込んだ、藤原綾乃の顔が茫然としていた。
まるで、なにが起こったか、わからない顔だった。
周貴臣が言う。
「…体操選手は宙に舞っているときに、どこに着地するか、あらかじめ、考えるのが、基本だと聞いています…ですから、ボクは藤原さんが、着地する地点を、あらかじめ予想して、ここに立ちました…」
周貴臣の言葉に、藤原綾乃が呆気に取られる。
が、すぐに、周貴臣を平手で殴って、周貴臣の胸から、離れた。
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