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「星野プロデューサーさんっ!」
俺…星野Pが事務所にいると自分が受け持っているアイドル…黒崎 零が戸を開けて入ってきた。
息が上がっている。
走って来たようだ。
星野P「黒崎、どうしたの?」
黒崎「星野プロデューサーさん…ッ
あの…!」
星野P「とりあえず落ち着いて。
そんなに息が上がっているとまともに話もできないだろう」
黒崎「はい…すみません」
とりあえず緑茶を煎れてやる。
星野P「これ飲んで落ち着いて」
言われるままに緑茶を飲む黒崎。
黒崎「はあ…ありがとうございます。
落ち着きました」
星野P「それで、どうしたの?」
黒崎「はい。
あの、星野プロデューサーさんは私の事どういう風に見えますか?」
星野P「え?
可愛らしくてがんばり屋だと思うよ。
こないだのグループの新曲で選抜メンバーに選ばれたじゃないか」
黒崎「そうなんです…そうなんですけど!」
星野P「…どうした?」
黒崎「私…メンバー16人中16番目だったんですよ。
ソロパートもないし私って声が小さいから気付かれないって思うんです。
やっぱり私って地味で無個性なダメな奴ですよね」
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