第一話 うちのアイドルが何か言い出しました。

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「星野プロデューサーさんっ!」 俺…星野Pが事務所にいると自分が受け持っているアイドル…黒崎 零が戸を開けて入ってきた。 息が上がっている。 走って来たようだ。 星野P「黒崎、どうしたの?」 黒崎「星野プロデューサーさん…ッ あの…!」 星野P「とりあえず落ち着いて。 そんなに息が上がっているとまともに話もできないだろう」 黒崎「はい…すみません」 とりあえず緑茶を煎れてやる。 星野P「これ飲んで落ち着いて」 言われるままに緑茶を飲む黒崎。 黒崎「はあ…ありがとうございます。 落ち着きました」 星野P「それで、どうしたの?」 黒崎「はい。 あの、星野プロデューサーさんは私の事どういう風に見えますか?」 星野P「え? 可愛らしくてがんばり屋だと思うよ。 こないだのグループの新曲で選抜メンバーに選ばれたじゃないか」 黒崎「そうなんです…そうなんですけど!」 星野P「…どうした?」 黒崎「私…メンバー16人中16番目だったんですよ。 ソロパートもないし私って声が小さいから気付かれないって思うんです。 やっぱり私って地味で無個性なダメな奴ですよね」
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