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迫ってくる黄昏が見たこともないような光景を映し出す。水平線に沈む夕陽。空があかね色に染まる。
薄い雲が南の方角にただよう。海の色が光沢に照らされる。
西に沈んだ夕陽が境内を照らし出す。朱色が深い色を増していく。
三人は海の方向を眺める。視界に入ってくる黄金色のよそおいはまるで絵画でも見ているようだった。
どこか異空間にでも移動したかのような錯覚におちいる。しばしその光景に目を奪われ、たたずむ。
真菜はきっと明日はいい日になる、そう思えた。
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