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そのまま控室に向かう。
部屋に入ると、ホワイト、グリーンが緊張の面持ちで座っていた。
イエローは、ふんふん鼻歌を歌いながら鏡の前で短い金髪を整えている。
パープルと司会者を務める『導く者』は、「緊張しますね」と顔を見合わせていた。
本日一日だけのマネージャーである清貴は、今日はじめてイエローの黄島と『導く者』に会った。
イエローの彼はその役柄通り、元々大衆芸能一座の人間であり、舞台慣れしているようだ。
レンジャーたちを導く謎の美少女役『導く者』は、『透子』という芸名の十六歳の少女だ。
元々芸能界で活躍しているため、清貴もテレビで観たことがある。
子役上がりということだが、初々しさがある。
「……司会なんて、初めて。上手くできるかな」
「透子ちゃんなら大丈夫だよ」
とパープルが微笑んでいる。
なかなか和やかな様子であり、パープルが姉御肌というのが分かる気がした。
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