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そんな中、秋人が口を開いた。
「さーせん、清水P。そもそも、ご当地レンジャーはローカルなノリがウケてたんじゃないっすか? 『ご当地もの』なのに、洗練された雰囲気ってどうかと思うんっすよね」
すると他の者たちも、「うんうん」と頷き合う。
「これまではそうかもしれない。でも、これまで通りだったら人気のピークはここまでだ。さらにお洒落にファッショナブルにしていくことで、これまで観てなかった層を取り入れることができるんだよ。ああ、ちなみに、秋人君には、まだまだ期待してるんだから頼むよ」
清水はそう言って、秋人の肩に手を乗せる。
その様子から、清水は近々、秋人を保留にしつつ、ご当地レンジャーの役者を一新するつもりであることを感じ、清貴は肩をすくめて腕を組んだ。
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