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そうして、十八時。
陽が落ちる頃、ステージから音楽が流れ出した。
それは、『ご当地レンジャー』のオープニング曲であり、皆は「わああ」と歓声を上げた。
ステージにシルバーのマントを纏った『導く者』役の美女・透子と清水プロデューサーが現われたことで、歓声はさらに大きくなる。
『皆さん、こんばんは。「導く者」と――』
『プロデューサー清水です!』
シルバーの衣装を着た透子と清水がステージに出てきた。
『今日は、皆さん、レンジャーのために集まってくれてありがとう。こんなにたくさんの人に来てもらって、感激してます』
どういたしまして、とか、導く者さーん、という声があちこちから上がっている。
『皆さんはもうご存じだと思うけれど、いよいよ、関西を護るレンジャー・イエローが目覚めてくれました。レンジャーになるということは、これまでやってきた旅芸人をやめなくてはならないということ。イエローは自分の最後の舞台を、この「ひらかたパーク」の野外ステージに選びました。今宵、レンジャーたちとともに最初で最後の舞台です。ぜひ、見守ってくださいね』
はーい、という声が揃う。
『演目は〝道成寺〟ご当地レンジャー・オリジナルバージョンです。ぜひ、お楽しみください!』
わあああ、と大きな歓声が沸き、舞台がスタートする。
私は、わくわくしながら入口で配られた『巻物』と書かれたリーフレットに目を向けた。
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