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二人の除霊師は、鐘に憑いた霊を鎮めようとするが、清姫の怨念が強く、思うようにいかない。
その時、銀色の着物を纏った透子演じる山の精霊(導く者)が現われる。
見守っていた小坊主たちが、
『やあやあ、誰だ、怪しいやつ』と騒ぎだす。
『やめろ、この方は山の精霊だ』と、声を揃えるブルーとイエロー。
『はい、仰る通り、私はこの〝ひらパー山〟の精霊です』
彼女の台詞に、ステージからドッと笑い声が響いた。
『かつて、道成寺の住職は十六枚の強い護符を寺に保管していました。ですが清姫は寺の小坊主を惑わし、その護符を寺の外に出すよう命じたのです。今、その護符は風に飛び、山のいたるところにあります』
透子はステージから、ぐるりと四方を見渡す。
『それらをすべて回収しなさい。その上で除霊と供養を行ったならば、彼女の魂は鎮まることでしょう。ですが、護符には謎が仕掛けられていますので、簡単には手に入りません。心してかかるように――』
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