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その言葉を聞き、ブルーは観客席の方を向いた。
『みんな、今の言葉を聞いただろう。清姫を封じる護符が、この山のあちこちに隠されている。みんな、持っている巻物を見てくれ』
ブルーの呼びかけに、観客たちはすぐさまリーフレットに目を向ける。
裏側が解答欄になっていて、一番上に十六マスの空欄があった。
続いてイエローが声を上げる。
『その謎を解いて巻物に頭文字を書き込むんやで。ほんで、ステージ前の回収箱に入れてほしいんや』
ステージ前には、青、緑、白、黄色、紫の回収箱があった。
これまで清姫を演じていたパープルがレンジャーの顔に戻り、ステージ前に躍り出る。
『みんなは、応援するレンジャーの色の回収箱に巻物を入れてほしいの。これが私たちの人気投票――つまりは総選挙になります』
『なんと、早く正解した上位三十名様は、好きなレンジャーとハグができるんだよ』
と、屈託ない笑顔で言うホワイト。
最後にグリーンが『それ以外にも、上位者には景品もあります。よろしく』と言葉少なに頭を下げる。
好きなレンジャーとハグができると聞いて、観客たちは「きゃあああ」と声を上げた。
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