種とゾンビ

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「…………」  俺はまた目をつぶりそうになった。 「おじぃちゃんおばぁちゃんだって悲しむと思いますよー?」 「…………」  ……ばぁちゃん。  喉が自然と動いた。 「あっその調子! ゆっくり入れますからねー?」  ばぁちゃん。ごめんね。  ばぁちゃんは元気でいてくれるだけでいいって言ってくれたのに、こんな大人に育ってごめんね。  ばぁちゃん。
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