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日が上り朝日が顔を出し始めたころ、エリアルは立ち止まった。
エリアル「うー」
リープ「エリアル、どうかしたの?」
エリアル「もう疲れたよぅ」
リープ「遠いって言ったでしょ?」
エリアル「遠すぎだよぅ。もう足動かないー」
リープ「少し休憩する?」
エリアル「うん。少しだけでも休ませて」
リープ「わかったよ。あそこの公園にベンチがあるからそこで少し休憩ね」
エリアル「やったー!」
エリアルは走ってベンチに向かった。それを見てリープはため息混じりに小声で呟いた。
リープ「まだ元気あるじゃない」
エリアル「なにか言ったー?」
リープ「なんでもないよ」
そう言いながらも、リープはエリアルと一緒にベンチに腰を掛けた。
エリアル「リープの家まであとどれぐらいあるの?」
リープ「今でだいたい半分かな。あともう半分歩いたら着くぐらいだよ」
エリアル「うー。こんなに歩いたの初めてだよ。リープはなんでそんなに平気そうなの?」
リープ「ラビが見えるようになってから、周りの人より強い脚力が身に付いたの。少し見せてあげる」
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