二章 ー出会いー

5/17
前へ
/63ページ
次へ
日が上り朝日が顔を出し始めたころ、エリアルは立ち止まった。 エリアル「うー」 リープ「エリアル、どうかしたの?」 エリアル「もう疲れたよぅ」 リープ「遠いって言ったでしょ?」 エリアル「遠すぎだよぅ。もう足動かないー」 リープ「少し休憩する?」 エリアル「うん。少しだけでも休ませて」 リープ「わかったよ。あそこの公園にベンチがあるからそこで少し休憩ね」 エリアル「やったー!」 エリアルは走ってベンチに向かった。それを見てリープはため息混じりに小声で呟いた。 リープ「まだ元気あるじゃない」 エリアル「なにか言ったー?」 リープ「なんでもないよ」 そう言いながらも、リープはエリアルと一緒にベンチに腰を掛けた。 エリアル「リープの家まであとどれぐらいあるの?」 リープ「今でだいたい半分かな。あともう半分歩いたら着くぐらいだよ」 エリアル「うー。こんなに歩いたの初めてだよ。リープはなんでそんなに平気そうなの?」 リープ「ラビが見えるようになってから、周りの人より強い脚力が身に付いたの。少し見せてあげる」
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加