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エリアル「この町ってこんなに広かったんだぁ」
リープ「エリアルは普段の町を歩かないのかい?」
エリアル「いつも孤児院にいたから、学校に行く程度だったよ」
リープ「そうなのかい。じゃあ、簡単にだけ教えてあげるね。まず大きな建物があるでしょ。あれがこの国の中心の建物だよ」
リープは大きな建物を指を差しながら説明した。
エリアル「あ、あれのこと?」
リープ「そうそう。あの建物」
エリアル「いいなー。一回でいいからあんな建物に住んでみたいな」
エリアルは羨ましそうな表情をして建物を見ている。
リープ「中はこの国の王様、政治家、軍隊なんかがいて普通の人は立ち入りも出来ないけどね」
エリアル「そうなんだぁ」
リープの話す現実にエリアルは肩を落とした。
リープ「うん。その周りには円形の町があるの。東西南北それぞれに地区が分かれていて私達が出会ったのは東の地区。その地区の事をピースって読んでるよ」
エリアル「孤児院もピースにあるの?」
リープ「孤児院はピースの少し外れだよ。それから、今歩いてるのが南の地区。ここはデベロップって名前で呼ばれてるよ。そして今向かってる私の家があるところが、西の地区でリバティー。最後に北の地区がクアレル。わかった?」
エリアル「えーと。東がピース、南がデベロップ、西がリバティー、北がクアレルだね」
リープ「そうそう。それぞれ地区によって特色もあって面白いよ」
エリアル「そうなんだ。全然知らなかった」
リープ「まぁ、私も配達の仕事し始めてから知った事だけどね」
エリアル「あ、私リープがどんな感じで育ったか聞きたいなー」
リープ「人に言えた過去じゃないんだけどねぇ」
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