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リープ「それから1ヶ月程、町に出ては力を利用して盗みをしてたんだ」
エリアル「盗み!?それはダメだよ!!」
エリアルはルプスの方を向き、語気強く注意した。
リープ「分かってるよ。生きるため仕方なくとは言え真面目に働いている人のものを奪うわけだからね。本当に申し訳ないことをしたと思っているよ」
エリアルは目線を落として呟くように話した。
エリアル「生きるため…か。確かに私もリープに出会わなくて、一人になってたら生きる手段がそれしかなくなってたかも…。確かに仕方ない気がするね」
リープ「でも、悪いことは悪い。町の人たちの怒りは溜まっていって、私は町の人たちに捕まえられたの」
エリアル「捕まっちゃうんだ」
リープ「うん。商店街の人みんなが躍起になってたからね。でも、そんなときに今通ってる学園の学園長さんが私をかばってくれたんだよ。私の学園で勉強して世の中のために生きて罪をつぐないなさいってね」
エリアル「とても良い先生なんだね!」
リープ「うん。とても良い先生だよ。今の配達の仕事も先生が口を利かせてくれたし、本当に助けられたよ」
エリアルとリープが公園で話していると、朝日が立ち上ぼり始めた。
エリアル「夜、明けたね」
二人で朝日を見ているとリープはふと、あることを思い出してエリアルに提案した
リープ「そういえばこの付近に眺めの良いところがあるんだけど、行ってみるかい?」
エリアル「行ってみたーい!」
エリアルは明るく答えた。
リープ「じゃ決まり!」
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