二章 ー出会いー

11/17
前へ
/63ページ
次へ
リープはエリアルを抱えて建物を駆け上がった。 エリアル「わっ!急になんなの!?」 リープ「ふふっ。暴れないでねー」 エリアル「こわいー!」 エリアルが声をあげるが、リープはどんどん駆け上がっていく。 リープ「大丈夫。落とさないから。もうすぐ着くよ」 リープとても高い建物の一番上に着地した。 リープ「ほら見てみな。ここからはデベロップの町並みが一望出来るんだ。今は朝日に照らされてなお絶景だよ!」 エリアルは辺りを見渡した。 エリアル「わー!凄い凄い!デベロップって煙突沢山あるねー。下からじゃ気付かなかったー!」 リープ「そうだね。デベロップは工場が多くあって、煙突や配管のパイプ等が多く見えるね。自然のものでは無いけどこういう町並みも人達が作った1つの芸術のように感じるね」 エリアル「うん。そうだね。この町の人達の生きてきた歴史を感じられる気がする!」 リープ「特にこの国は東西南北で町が別れていて、特徴がはっきりしてるからね。町ごとに景色が変わってとても面白いよ」 エリアル「そうなんだ!別の町も眺めてみたいなー」 リープ「機会があれば見に行こうね」 エリアル「うん!」 リープとエリアルは座り込み少しの間景色を眺めた。 リープ「じゃ、そろそろ私の家に向かおうか」 リープはおもむろに立ち上がりエリアルに声をかけた エリアル「あ、そうだった。景色見てたら忘れてたよー…。どうやって降りるの?」 エリアルは首を傾げ問いかけた。 リープ「どうって…。跳ぶんだよ。しっかり捕まってなよー」 そう言うとリープは再びエリアルを抱え、一気に駆け降りた エリアル「きゃー!地面にぶつかるー!!!」 エリアルは今まで出したことないような大声で叫んだ 。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加