二章 ー出会いー

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リープ「…。エリアル」 エリアル「どうしたの?リープ」 リープ「そろそろ離れてくれないかな」 エリアルは依然としてリープに引っ付いていた。 エリアル「えー。もう離さないって言ったよー?」 リープ「あれって物理的に離れない感じだったの!?」 リープは驚きの表情を見せながらエリアルに問いかけた。 エリアル「うんー。一生だよ!」 リープ「一生!?流石に生活に支障出てしまうよ!」 さらに驚きながらリープはエリアルに離れるように促す。 エリアル「むー。仕方ないなー」 エリアルは残念そうにリープから離れた。 リープ「じゃあ、そろそろ家に向かうよ」 エリアル「うん。行こう」 そして二人は家に向かい歩き出した。 エリアル「ふわぁ。眠たいなぁ」 しばらく歩いていると、エリアルが欠伸をして呟いた。 それもそのはずでエリアルとリープは一睡もしていない。 リープ「眠たいけど私の家まで頑張れ!着いたら存分に寝て良いからね!」 エリアル「もう無理ー。限界だよー」 エリアルは立ち止まり肩を落とし、疲れを体で表しながらリープに言う。 そしてエリアルはふと妙案を思い付く。 エリアル「ねぇ、リープ。私を抱えて飛んだら早く家に着けない?」 リープ「着くけどダーメ。すぐに楽しようと考えないで、自分で頑張るの!」 エリアル「うー。リープのケチ…」 リープの拒否にエリアルは再び肩をおとした。 リープ「早く行くよ。エリアル」 エリアル「うー。分かったよぅ」 リープとエリアルは再び家へと歩き出した。
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