二章 ー出会いー

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リープはエリアルを背中にのせ30秒ほど走った。 リープ「はい到着。降りてエリアル」 エリアル「はやっ!近すぎない?」 リープ「もうすぐって言ったじゃん」 エリアル「もう少し乗ってたかったなー」 エリアルは残念そうにリープの背中を降りた。 エリアル「また乗せてね!」 リープ「はぁー。私はアトラクションじゃないよ。必要以上には乗せません!」 エリアル「リープのケチ…」 エリアルは口を尖らせて拗ねるように言う。 リープ「私はエリアルの玩具じゃないからね。そんな扱いは嫌だから止めてよ」 エリアル「うー。分かったよ…。ごめんなさい」 リープ「分かればよし。さ、家に入ろう」 そう言いリープは煉瓦で出来た建物の木の扉に手をかけ、扉を開いた。 中にはキッチン、テーブル、椅子、ベッドと日頃使用する物がおいてあるが、それ以外のものはほとんどない。 エリアル「えー。これが女の子の部屋ー?」 リープ「必要以上に置くとお金も場所も無駄になるから極力必要なものだけおいてるよ」 エリアル「ぬいぐるみとか興味ないの?」 リープ「無いね。邪魔になる」 エリアル「可愛いのに。サバサバしてるね」 リープ「興味がないんだから仕方ないじゃないか」 そしてエリアルはリープから目線を反らして小声で呟く。 エリアル「男の子にモテないよ」 リープの顔が少し赤くなる。 リープ「う、うるさい!まだ15だから別にいいもん」 エリアル「ふふ。強がるねー」 リープ「くっ。ムカつく。急に大人びてなんなんだよ。全く」 エリアル「怒らない怒らない。これから、だよ!」 リープ「もう、うるさいってば!」
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