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 演習場と言っても屋外を高いフェンスで囲い区切っただけの空間だ。見通しが良く教師の目が届きやすい事から一年の演習で頻繁につかわれる。  集まった生徒は各自武器を出し、契約相手と共に並ぶ。学園から貸し出された武器を持つ生徒も多い中、新品の長刀や使い古された槍を準備する生徒もみえる。キャメリアは学園から借りたナイフを握り、空いた場所を探しながら演習場の隅へと向かう。 「間隔は広くとれ。」  ジークの一言に生徒たちは少しずつ間隔をあけていく。その間を歩きながらジークは生徒一人一人をみてまわった。 「さて、今から実際に霊力の共有をしていく。繰り返しになるが今から行うのは危険な行為だ。一瞬も気をぬくな。契約相手から目を逸らすな。ただ相手の霊力を借りる事に集中しし、準備ができた奴からはじめろ」  ジークの声を合図にそれぞれが取り組み始める。真っ先にやってのけたのは、シキだった。  初めてではないのだろう。お互いに声をかける事もなく、やってのけたのだ。まわりの視線が二人に集まる。シキの隣に立つフードを被った彼女の契約相手は、人目を避けるように深くフードを被り直し俯いた。   「5分経ったら終わっていいからな」     
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