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ゆっちが現実に戻してくれた。
私にティッシュを渡してくれると、ゆっくりと話し出した。
「まったく人を思いやるって気持ちが無いの?
今、向こうのお母さんが病気で大変だったんだし、休ませるっていうのが普通じゃないか。
風邪ひいている人間をすぐに働かせるって、会社でもそんなブラックなことをさせないね」
怒ったお義母さんは夕飯も途中で部屋に戻ってしまった。
ドアを閉める音と振動がすごかったので、本当に現実なのだと……
お義父さんは貝のように黙っている。
私は……食べ途中って、面倒。片付けていいのかわからないって考えていた。
本当に心が凝り固まっていたようだった。
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