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ゆっちがため息交じりに
「もんちゃんが言っていた窮屈な生活って、このことか……
うちの母さんは、自分が!自分が!強いからな。
ぶっちゃけ自己中だし……
正直、学生時代、それが嫌で。嫌で。出ていたのもあるし……
俺、本社に戻るように言うよ。
本社の方が金山家(私の実家)に近いし、楽だろうから……」
ザラザラとした気持ちが砂のように溶けていく感じがした。
きゅんとした。
いざという時に守ってくれる旦那に。
口少ないから、分っていないのかと疑ってごめんね。
これかからも長いつきあいになりますね。
よろしくとニッと笑ったら、目から大粒の涙がこぼれてきた。
こうして、私は……元の場所というべきか、戻ることなった。
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