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どれだけ、俺に恥ずかしい思いをさせれば気が済むんだろう。
「俺……小柄な女の子とか、普通にカワイイって思ってたんですけど……葛木さんみたいに大人で爽やかな男の人でも……あの笑顔を見てカワイイって思っちゃったんです」
俺の笑顔?え?どんな顔して笑ってる?
自分の顔がわからなくて百面相みたいになってた俺を、安藤くんが面白そうに見つめる。
「フフフ、やっぱり、葛木さんって、カワイイですね」
どうにも、その言葉には納得はいかないけれど、安藤くんが嬉しそうだから、それでいいか、と思ってしまった。
もう少しのんびりしたかったけれど、俺の腹の虫が鳴きだしたことで、俺たちはベッドから抜け出した。
そして、俺たちの新しい一日が始まった。
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