トンカツの話

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僕はトンカツが好きだった。だから一瞬、トンカツがどうしたのかな、と思ったものだった。 「ニンカツ?」 「うん、妊活。妊娠活動。しょーちゃんも子ども、ほしいやろ?」 確かに、僕は子どもが嫌いではない。むしろ、見掛けたら笑いかけたくなるタイプで、そんな僕のことを佳子は観察していて、知っていたのかもしれない。 サクサクの衣をまとったトンカツ。そんな魅惑的なものを頭から振り払い、落ち着いて考えてみる。
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